鎌田大地、殻を破った16歳の号泣 サッカー日本代表で存在感
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16歳の時にピッチで流した涙で殻を破った。11月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会出場を目指し、6月の国際親善試合でも発想豊かなパスで存在感を示しているMF鎌田大地(25)=フランクフルト。類いまれなサッカーセンスをより高めるきっかけになったのは高校1年の冬、号泣の後に示した決意だった。
2012年11月17日、全国高校選手権京都大会決勝。東山高1年だった鎌田は途中出場ながら追い上げに貢献し、チームは2―3と京都橘高に迫った。迎えたアディショナルタイム。ゴール前の鎌田に絶妙なパスが来たが、枠の左に外してしまう。立ち尽くす鎌田の耳に試合終了のホイッスルが届いた。ルーキーは声を出して大粒の涙を流した。
そのシーンを懐かしそうに振り返るのは、東山高の福重良一監督(51)だ。「ゲームの流れを途中から出て変えた。最後のシュートは本当に触れば入るようなボール。ベンチの僕も決まったと思ったぐらいでしたから」と苦笑いする。
しかし、そのミスを責める選手はいなかった。福重監督は「3年生は1年生の鎌田に試合後、『ありがとう』『次はお前たちが頑張れ』と感謝の言葉を告げた」と明かす。父・幹雄さん(53)は「負けたのに感謝されるなんて経験はあまりなかったんじゃないかな」と息子の胸中を察した。ミスを犯した自分に対する先輩の寛容さが鎌田を進化させることになる。
父は「鳥取の虎」
鎌田がサッカーを始めたのは3歳のころ。…
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