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「泣くなって言われそう」 宝塚元トップ・峰さを理追悼コンサート

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峰さを理=大阪市北区で2013年11月5日、山田尚弘撮影
峰さを理=大阪市北区で2013年11月5日、山田尚弘撮影

 日本物の美しさや歌唱に定評があった宝塚歌劇団星組元トップスター・峰さを理が68歳で亡くなって1年あまり。宝塚の仲間たちが追悼チャリティーコンサートを開く。多くの人に「峰ちゃん」と慕われ、後輩には「基礎からきちんと勉強しておきなさい」と厳しくも温かく接した。出演予定の元タカラジェンヌは「(ステージで)泣いたら『泣くな』って言われそう」と、亡き元スターへの愛を歌い上げる。

「みんなで峰ちゃんを送りたい」

 峰は1972年入団の58期。2年目で新人公演の主役に抜てきされ、83~87年に星組トップスターを務めた。退団後は俳優として活躍し、日本舞踊家として宝塚の振り付けや後進の育成にも尽力。2021年1月30日、甲状腺がんのため亡くなった。

 追悼コンサートを発案したのは、相手役だった南風(みなかぜ)舞(在団中はまい)、元トップスターの麻路さき、彩輝(あやき)なお(在団中は直)。3人は峰の家族葬に参列し、帰り道で「(新型コロナウイルス禍が)落ち着いたら、みんなで峰ちゃんを送りたいね」と思いは一つに。最初は内輪の集まりを考えていたが、ファンも参加できる会へと話は広がった。星組の仲間を中心に、峰と一緒にディナーショーを開く予定だった同期の高汐巴(たかしお・ともえ)と寿ひずるらも賛同した。彩輝は先に決まっていた仕事があり「仕事をキャンセルするのは、峰ちゃんが喜ばない」と、コンサートへの参加を見送った。

 生前と変わらず、多くの人に慕われ続ける峰。南風は「怒られたことも多いけど、本当に温かい人でした」としのぶ。

 初めてきちんと話したのは、南風が入団2年目のころ…

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