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(中公新書・1210円)
他党連携の可能性と「アキレス腱」
現在、日本の衆議院選挙は「小選挙区比例代表並立制」を採用している。小選挙区制度は二大政党の対決を促すが、比例代表制は多党制を促す。よって、両制度を並立させることは、中核政党と小政党の連立政治を導くことになる。
野党第一党が政権交代を目指すのであれば、日本共産党との選挙協力、さらには連立政治の模索が必要になる。政権交代のカギは、日本共産党とタッグを組むことができるか否かにかかっている。
日本政治の行く末を考える際、私たちは日本共産党という政党を、客観的かつ冷静に理解しなければならない。本書は、現代日本を代表する政治学者が、日本共産党の歴史と構造を徹底的に分析した一冊である。まさに時宜を得た出版である。
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