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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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お楽しみはこれから=永山悦子

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探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに着陸した際に採取した試料。長さ1センチほどの大きな石も入っていた=宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供
探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに着陸した際に採取した試料。長さ1センチほどの大きな石も入っていた=宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供

 アフリカ・タンザニアのオルドバイ渓谷は、人類の祖先である猿人の化石が発掘された場所だ。そこから南へ約800キロ、サバンナが広がる高原地帯で1938年、黒い石ころが見つかった。人類進化の舞台に転がっていたのは、太陽系の歴史を伝える隕石(いんせき)だった。

 発見場所の地名から「イブナ隕石」と呼ばれる。太陽系が生まれた頃の情報を持ち、組成が太陽とほぼ同じことが特徴だ。

 だから、そのデータは、太陽系の研究や天文学における「ものさし」になってきた。ただし、同じ種類の隕石は9個しか見つかっていない「激レア」ものだ。

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【はやぶさ2】

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