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イチョウ並木に神宮球場、秩父宮ラグビー場。大正時代から憩いの場として多くの人に親しまれてきた神宮外苑地区(東京都新宿、港、渋谷区)の再開発計画に「待った」の声が相次いでいる。外苑に植えられている計971本の樹木の伐採が問題となっているためだ。事業者側はシンボルの「4列のイチョウ並木」は残すとし、伐採を上回る数の植樹をするというが、外苑の未来の姿を巡る議論はヒートアップしている。
再開発では神宮球場と秩父宮ラグビー場は場所をほぼ入れ替えて新築し、高さ190メートルの複合ビルも計画されるなど、実現すれば風景は一変する。
「子どもの頃から神宮外苑で遊び、絵画館のわきの森に柵の隙間(すきま)から入り込んで秘密基地を作っていた。緑に囲まれた(当時の)遊び場を見て、どれほど大事な森なのか改めて気付かされる。都民参画とは、幅広い都民が計画作りに参加することだ。外苑を守り、誇れる森として残せるように強く計画の見直しを求める」
5月31日に新宿・都庁内で開かれた市民グループ「神宮外苑を守る有志ネット」の記者会見で、メンバーの会社役員、川口真央さん(70)は怒りの声を上げた。グループは3月、…
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