琵琶湖・溝掃除の日、主催者「自粛を」 蓋を開けてみると課題山積

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琵琶湖市民清掃の様子=大津市内で2018年撮影
琵琶湖市民清掃の様子=大津市内で2018年撮影

 美しい琵琶湖を守ろうと、大津市では毎年6月、湖岸や河川、道路、公園などを市民総出で掃除する「琵琶湖市民清掃」が実施されている。50年以上も続く、湖国・滋賀ならではの伝統行事で、各戸が一斉に側溝の蓋(ふた)を上げて土砂や泥の除去に取り組むことから「溝掃除の日」と呼ぶ市民もいる。ところが近年、主催者は安全上の理由から、メインともいえる溝掃除を控えるよう呼びかけを強めており、市民から戸惑いの声も上がっている。さて、自粛を求める理由とは――。

 主催は、今年で設立50周年を迎えた「琵琶湖を美しくする運動実践本部」。市自治連合会や大津青年会議所、一般企業など124団体で構成し、事務局は大津市環境政策課にある。作業は7月1日の「びわ湖の日」の前に実施。新型コロナウイルス禍で2020年は中止、21年は一部実施にとどまったが、例年6万~7万人が参加する。今年は市域を2分して6月19、26両日の午前に2時間程度行われる。

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