ドサンコ「母」、木曽馬を代理出産 帯広畜産大、在来馬増産へ研究前進

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「代理母」のドサンコ(左)に甘えるように、そばから離れない木曽馬の子馬=北海道帯広市で2022年6月14日、鈴木斉撮影
「代理母」のドサンコ(左)に甘えるように、そばから離れない木曽馬の子馬=北海道帯広市で2022年6月14日、鈴木斉撮影

 ドサンコが木曽馬を産んだ――。帯広畜産大学(北海道帯広市)は14日、長野県木曽地方を中心に飼養される日本在来馬・木曽馬の受精卵を体内に移植したドサンコ(北海道和種馬)が5月末、「代理母」として木曽馬の子馬を出産したと発表した。頭数が減少する在来馬の増産に向けた新たな生産の試みだ。【鈴木斉】

 ドサンコの代理母の母乳で元気に育っている木曽馬の子馬。5月29日の誕生時に36キロだったが、半月で50キロを超えた。時折、代理母に甘えるようにすり寄る姿が愛らしい。離乳する半年後、長野県木曽町に戻すという。

 日本在来馬は、木曽馬やドサンコをはじめ宮古馬(沖縄県)などと国内に8種がいる。全体的に頭数が減っており、保護や育成、増産が課題となっている。帯広畜産大によると、8種の合計は1990年代半ばに3000頭を超えていた。しかし、現在は1500頭ほどにまで半減。中でも木曽馬は130頭余という状況だ。

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