「地獄からの貴重な一歩」AV救済法 被害者ら会見 断れるか懸念も

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自身がAV出演に追い込まれた体験を語る女性「くるみんアロマ」さん=東京都千代田区の衆院会館で2022年6月15日、宇多川はるか撮影
自身がAV出演に追い込まれた体験を語る女性「くるみんアロマ」さん=東京都千代田区の衆院会館で2022年6月15日、宇多川はるか撮影

 アダルトビデオ(AV)の出演被害防止を目指し、議員立法として提出した「AV出演被害防止・救済法」が15日の参院本会議で可決し、成立した。法の整備を呼びかけてきた支援者や弁護士、AV出演被害者らが同日、衆院会館で記者会見を開き、「被害者の希望につながる一歩」と新法を評価し、今後の課題を語った。【宇多川はるか】

 新法はAV被害に特化した初の法律。年齢・性別を問わず、AV公表後1年間(法施行後2年間に限り2年間)は無条件で契約を解除できるなどとする内容で、契約成立から撮影まで1カ月、撮影から公表までも4カ月空けることを義務付ける。契約の不実告知には3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人には1億円以下の罰金を科す。また、原則として「出演者に対し性行為を強制してはならない」と明記した。

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