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尾身氏「聴取たった7分」のコロナ検証報告書 「お手盛り」批判も

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第5回新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議を前に永井良三座長(右)と言葉を交わす山際大志郎経済再生担当相=東京都千代田区で2022年6月15日午前9時54分、内藤絵美撮影
第5回新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議を前に永井良三座長(右)と言葉を交わす山際大志郎経済再生担当相=東京都千代田区で2022年6月15日午前9時54分、内藤絵美撮影

 2020年1月に国内で初めて感染者が確認された新型コロナウイルス感染症。これまでの対応を検証する政府の有識者会議が15日に公表した報告書は、わずか1カ月程度で作成された。参院選を目前に控える中で発表された報告書には「お手盛り」批判がつきまとう。

専門家「お墨付きを与えただけ」

 「限られた回数の中でやるべきことはやったのかな」。有識者会議終了後、メンバーの社会学者、古市憲寿氏は記者団にこう漏らした。事実上、報告書が取りまとめられた会議だったが、古市氏のように複数のメンバーが状況に応じて記者団のぶら下がり取材を受けただけで、永井良三座長の記者会見は開かれず、正式な説明をしたのは事務方のみ。多くの死者を出した新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を検証する役割を担った有識者会議だったが、有識者は「検証の在り方が極めて不十分」と指摘する。

 有識者会議は、岸田文雄首相が昨年末に「コロナ対応を徹底的に検証し、6月までに抜本的な体制強化策をまとめる」と述べたことを受けて設置された。5月に始まった有識者会議の開催は5回で、そのうちヒアリングは2回だけ。医療や経済団体などが対象で、首相経験者や省庁幹部は含まれなかった。政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は「呼ばれたが(説明は)たった7分」と明らかにしている。

 一方で、政府関係者が「有識者会議が立ち上がる前から官僚が集められ、必要な資料作りを始めていた」と明らかにするなど、筋書きが用意されていたという。緊急事態宣言発令のタイミング、コロナ病床やワクチンの確保などに費やされた少なくとも16兆円にも上る費用の妥当性などに踏み込まず、政権に批判が及ばないような配慮が随所にうかがえる。

 過去に起きた有事の検証とは比べるまでも…

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