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広がるサブスクの波、航空や外食業界にも
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タコベルやアラスカ航空など相次いで導入
<Ann-Marie Alcántara/2022年4月1日>
米ファストフード大手 ヤム・ブランズ 傘下のタコベルやサラダ専門チェーンのスイートグリーン、さらにアラスカ航空は、ここ数カ月の間にサブスクリプション(定額課金)型プログラムを開始、または試験的に導入している。料金前払いで1日1回タコスが食べられたり、サラダが割引価格になったり、頻繁に航空機が利用できたりする機会に、消費者の興味がそそられることを期待してのものだ。
かつて定額の定期購入といえば、雑誌や新聞、牛乳の配達サービスのイメージだったが、このインターネット時代に拡大し、テレビゲームからペットフードまで、あらゆるものが対象になった。迅速な配送サービスが受けられる 米アマゾン ・ドット・コムの「プライム」会員や ネットフリックス などの配信サービスもユビキタス(遍在する)サブスクリプションの例だ。
現在、さまざまな業種でサブスクモデルを試みる企業が増えている。スイートグリーンのように、割引価格を提供するケースもある。ブランドにとっての魅力の一つは、消費者との直接的な関係を強化し、定収入を確保できる可能性があることだ。
タコベルの定額サービス「タコ・ラバーズ・パス」は、昨年9月にアリゾナ州ツーソンで試験導入された後、今年1月に全米で利用可能になった。同社は5ドルと10ドルの料金を試した結果、30日間10ドルの定額料金で、7種類のメニューから1日1個のタコスを食べられるサービスにした。
タコベルは、サブスク登録者数については言及を避けたものの、このプログラムの更新率は21%だと明らかにした。
同チェーンのブランド・クリエーティブ責任者トレーシー・ラロッカ氏は電子メールで、「消費者はサブスクモデルに関心があることが分かっている。意思決定が楽になるからだ」と述べた。
調査会社イ…
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