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<地域から>
戦争や民族差別、公害、災害などの歴史を後世に受け継ぐためにミュージアムはどのような役割を果たすのか。大切な記憶をアーカイブする全国の博物館や資料館を取材した『<記憶の継承>ミュージアムガイド-災禍の歴史と民族の文化にふれる』が皓星社(こうせいしゃ)から刊行された。関西では2022年4月に開館したばかりのウトロ平和祈念館や舞鶴引揚記念館(いずれも京都府)が紹介されている。
企画の構想は新型コロナウイルスがきっかけだった。多くの施設が休館を余儀なくされ、来場者が減少するなど運営が厳しい状況に陥った。編集者の竹中龍太さんは「継承していく場を閉ざしてはいけない」と危機感を持ち、個人や財団などが運営する小規模のミュージアムを中心に全国の23館をセレクト。竹中さんら6人のライター、写真家が21年春から取材を始めた。
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