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新型コロナウイルスの感染拡大で、人が集まる文化である演劇の多くは中止や延期を余儀なくされ大きな打撃を受けた。
「まちを遊園地へ!」という言葉とともに銚子電鉄などのローカル鉄道や銭湯なども「舞台」に活動してきた劇団「シアターキューブリック」(東京都墨田区・緑川憲仁代表)は、旗揚げ20年を記念した二つの公演が延期に。6月1日に2年遅れで第2弾の「葡萄酒(ぶどうしゅ)いろのミストラル」の劇場公演を終え、区切りをつけた。コロナ禍でも舞台への情熱を失わず、時に「怪演」とも呼ばれる鬼気迫る演技を見せた千田剛士さん(46)に話を聞いた。
旗揚げ20年を記念した第1弾の「幸せな孤独な薔薇(ばら)」公演は2020年4月からだったが、コロナ禍で翌年5月からとなった。千田さんは「作品を作るには、非常に時間もお金も人もかかり、思いが募っていく。それが、かすみのようにするりと消えていく出来事に強いむなしさを感じた」と振り返る。劇中で千田さんは、実年齢よりも老け役となる園丁の鬼気迫る演技は、文字通りの「怪演」で多くの観客を魅了した。
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