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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「被爆と障害」今こそ発信 原爆小頭症患者が核禁会議イベント参加へ

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自作の絵について説明する原爆小頭症患者の川下ヒロエさん(右)。隣はきのこ会の長岡義夫会長=広島市中区で2022年6月15日午前11時17分、田中博子撮影
自作の絵について説明する原爆小頭症患者の川下ヒロエさん(右)。隣はきのこ会の長岡義夫会長=広島市中区で2022年6月15日午前11時17分、田中博子撮影

 広島・長崎の被爆者には、母親のおなかの中で放射線を浴び、生まれつき重い障害を持つ「原爆小頭症」と呼ばれる患者たちがいる。被爆と障害の二重の差別への懸念もあり、外向けの活動に慎重だった当事者たちは19日、世界への発信に踏み出す。何が患者たちの背中を押したのか。

 小頭症患者と家族でつくる「きのこ会」(広島市)は、核兵器禁止条約の初の締約国会議(21~23日)に合わせて開催地・ウィーンと被爆地を結んで19日に開かれるオンラインの催し「ウィーンへ届け 被爆地の声!」に参加する。NGO「ピースボート」などの主催で、広島と長崎の被爆者らがウィーンに集まった各国の人々に核廃絶の声を届ける。

 「戦争がなくなってほしい。核兵器が消えてほしい」。15日に広島市内であったきのこ会の記者会見で、患者の川下(かわしも)ヒロエさん(76)=広島市東区=が訴えた。催しには原爆ドーム前から参加する予定だ。

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【広島・長崎原爆】

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