祇園の甘味処、心優しい交歓 「もも吉庵」シリーズ5作目刊行 志賀内泰弘さん

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 京都の花街を舞台に人情の機微をつづった連作短編集『京都祇園(ぎおん)もも吉庵(きちあん)のあまから帖(ちょう)』(PHP文芸文庫)の第5巻が6月に出版された。2019年9月に第1巻を発売して以来、累計7万部を突破。名古屋市在住の著者、志賀内(しがない)泰弘さん(62)はバブル期の金融マン時代に大病を患い、乳がんの妻を看病しながら作家に転身した苦労人だ。「人生は山あり谷あり。生きるために書いている」と語る。

 「あんさん、辛(つろ)うおしたなあ」「あんさん、間違(まちご)うています」――。甘味処(どころ)の女将(おかみ)もも吉がときに優しく、ときに厳しく諭すと、弱音や恨み節を吐いていた客の誰もが、はっと気付かされる。

この記事は有料記事です。

残り1212文字(全文1523文字)

あわせて読みたい

ニュース特集