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31年ぶり河合町学芸員 奥本英里さん(33)=天理市 豊富な歴史遺産、発信に全力 /奈良

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「町の文化財を多くの人に知ってもらえるように頑張りたい」と話す奥本さん=河合町文化財展示室で2022年6月1日午前10時52分、熊谷仁志撮影
「町の文化財を多くの人に知ってもらえるように頑張りたい」と話す奥本さん=河合町文化財展示室で2022年6月1日午前10時52分、熊谷仁志撮影

 国史跡の前方後円墳「大塚山古墳」(5世紀後半)、帆立貝形古墳の典型例として有名な「乙女山古墳」など多くの古墳や文化財がある河合町。それらの調査や保存・活用を中心的に進める人材として2021年4月、31年ぶりに学芸員として採用された。

 古墳が多い天理市の北部で生まれ育った。1998年、市南部の黒塚古墳から「卑弥呼の鏡」とも呼ばれる三角縁神獣鏡の大量出土が発表され、「黒塚フィーバー」が起きた。小学4年生の遠足で黒塚古墳に立ち寄った時の記憶は今でも鮮明だ。高校は奈良公園に近い高円高。奈良国立博物館にも足を運んだ。

 進学した天理大では、県内の古墳の発掘調査や県外古墳のレーダー探査にかかわり、考古学への興味・関心を深めていった。「文字の記録が残っていない時代、人々がどんな思いで古墳を造り、埴輪(はにわ)を配置したのか。想像すると楽しくなります」

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