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本村凌二・評 『大戦略論 戦争と外交のコモンセンス』=ジョン・ルイス・ギャディス著、村井章子・訳

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 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫・1430円)

歴史の転換点、指導者の戦略思考

 日本人の歴史はぬるま湯のようだとはしばしば聞く。海に囲まれた島国であるために外敵に脅かされることがほとんどなかったからだろう。そのせいか「戦略」などという言葉を聞くだけでも、異様な気分になる。まして「大戦略」となると、心おだやかではない。

 名門イェール大学の人気講座「グランド・ストラテジー・プログラム」から生まれた本書によれば、大戦略(グランド・ストラテジー)とは「無限になりうる願望と必ず有限の能力とを釣り合わせること」である。大戦略は国家だけでなく人々にも必要であり、「生き方としての大戦略」でもあると著者は提唱する。

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