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BPO(放送倫理・番組向上機構)の青少年委員会は4月、出演者が痛がる様子を笑いにするバラエティー番組について、制作側に配慮を求める見解を出した。子どもがまねをしていじめに発展する危険性などを危惧する内容だ。確かに、お笑い芸人が落とし穴に落とされ「アイタタタ」と苦しむところを見てスタジオは大爆笑、なんて場面は記憶にあるが……。作り手たちはどう受け止めているのだろうか。【屋代尚則、稲垣衆史、松原由佳】
ある民放関係者に話を聞くと、「スタッフが事前に予行演習をして安全性を確かめているのだが……」と困惑気味。また別の民放関係者は「見解では何か基準が示されているわけではないので、演出の判断が難しいと感じると思う。『どこまでやっていいものか』という声を聞いた」と話す。さらに「これまでも暴力的なシーンには注意を払ってきたが、周囲に聞くと『さらに意識を高くしなければ』という声が多い」と打ち明けた。
ではその見解とは、どんなものだったのか。
青少年委は2000、07年にも、…
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