「ふうふになりたい」　結婚の夢を阻まれる芸術家カップルの挑戦

　同性同士の結婚を認めていない民法や戸籍法の規定が憲法に違反するかが争われた訴訟で、大阪地裁＝土井文美（ふみ）裁判長＝は20日、規定に憲法違反はないと判断し、原告の同性カップルが求めた国の賠償責任は認めなかった。

　大好きな人と笑い合って、周囲から祝福される家族になる――。香川県内に住む男性カップルのささやかな夢を阻んでいるのが、同性婚を認めていない日本の法律だ。原告として性的マイノリティーの尊厳を法廷で訴えてきた2人。当たり前の未来が必ずやってくることを信じて、20日の大阪地裁判決を迎えた。