連載

今どきの歴史

歴史研究の最前線や新たな知見、話題のテーマなどを取り上げます。

連載一覧

今どきの歴史

神社の起源と神観の変遷 覆される通説的景観

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
導水施設を表した埴輪(大阪府八尾市心合寺山古墳出土、同市立歴史民俗資料館蔵)
導水施設を表した埴輪(大阪府八尾市心合寺山古墳出土、同市立歴史民俗資料館蔵)

 神社の起源や変容の探究は宗教史、古代史、考古学、建築史、民俗学の大テーマだ。現状、「古くは祭場に立てたサカキなどの依(よ)り代(しろ)に神を迎え、祭り後に片付けた」「神社には初め社殿(本殿)がなく、仏教建築の影響で造られ始めた」といった見方が強い。

 こうした通説に再考を促す論考がある。国学院大神道文化学部の笹生(さそう)衛教授(考古学・宗教史)が、先月末の日本考古学協会総会で発表した。祭りの場の景観的な変遷の分析で、神社起源論として刺激的だ。

 笹生氏はまず、神社の立地に着目する。4、5世紀に祭りが行われた遺跡のある場所が後年、著名な神社になった例は多い。伊勢神宮、出雲大社、大神神社などだ。

この記事は有料記事です。

残り1405文字(全文1704文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集