七輪の窯が崩壊、ツアーにも影響…観光業の回復の矢先 石川・珠洲

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地震でめちゃくちゃに壊れた窯の前に立つ丸和工業の玉置仁一社長=石川県珠洲市正院町平床で2022年6月21日午後0時2分、阿部弘賢撮影
地震でめちゃくちゃに壊れた窯の前に立つ丸和工業の玉置仁一社長=石川県珠洲市正院町平床で2022年6月21日午後0時2分、阿部弘賢撮影

 19日に震度6弱、20日にも震度5強の地震に見舞われた石川県珠洲市。けい藻土を切り出して作る同市の特産品「七輪」を焼く窯が崩壊するなど、被害の実態が次々と明らかになっている。一方、同市を訪れる観光客らが不安を募らせ、ツアー内容を変更する例も。旅行会社にはツアーの延期などに関する問い合わせが入り始めており、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた観光業関係者からは、影響の長期化を懸念する声が上がっている。【阿部弘賢】

 多孔質なけい藻土を職人が一つ一つ切り出して作る七輪などを製造・販売する丸和工業の工場(同市正院町平床)。高品質で全国の料理店などでも使われる商品は、工場内にある4メートル四方ほどの窯で作られていたが、19日の地震で崩壊。中に入っていた七輪など数十個の商品も埋もれてしまった。

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