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僧侶・陽人のユーチューバー巡礼

ユーチューバー僧侶、小池陽人さんを案内人に「ユーチューブ」の担い手と情報発信の現在地を探ります。

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僧侶・陽人のユーチューバー巡礼

芸人の面白さって何? せやろがいおじさんと考える/下

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赤いTシャツとふんどしがトレードマークのせやろがいおじさん=SITY株式会社提供
赤いTシャツとふんどしがトレードマークのせやろがいおじさん=SITY株式会社提供

 気になる政治や社会の問題に果敢に切り込むユーチューブ動画で人気のお笑い芸人「せやろがいおじさん」こと榎森(えもり)耕助さん(34)。ユーチューバー僧侶の小池陽人さん(35)と語り合う対談企画の前編では、自分だけの正義を振りかざす風潮や、「変わること」を許さない社会の息苦しさが話題になった。後編では、目指すところが変わってきたという榎森さんの考える「芸人」像や、活動の拠点とする沖縄を巡る発言の“偏り”について話が進んだ。時の首相が大阪を訪れた際の、あの一件についても。【構成・花澤茂人】

一般化された価値観 合わせる苦しさ

榎森 お笑い芸人をやっていて、冠番組をいっぱい持ってCMにもいっぱい出てひっぱりだこになって、みたいなところを目指していたんですけど、最近「ほんまにこうなりたいんか?」とふと思って。僕ってあんまり陽気なタイプでもないし、いきなり人に話しかけられてもうまく対応できない。あれ、ひょっとしたらそんなに有名人になりたくないかもしれん、と。これもたぶん「芸人たるもの、やっぱりこういう仕事をしてこそ価値がある」みたいな、お笑い界の一般化された価値観に従っていただけなのかもなって思うんです。たぶん同じように一般化された価値観っていっぱいある。年収が多くて、家族がいて、これだけのステータスがあって……。その価値観に自分を当てはめなきゃいけない苦しさみたいなものもある気がします。

小池 これが成功、これが失敗、これが幸せ、これが不幸とすっきりさせたいんでしょうね。分かりやすい答えがあると安心できる。そういう答えに飛びつきたくなる。…

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