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著者インタビュー 倉持よつば『桃太郎は嫁探しに行ったのか?』
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人の生き方に影響するような力が物語にはあると学びました
◆『桃太郎は嫁探しに行ったのか?』倉持よつば・著(新日本出版社/税込み1760円)
鬼退治をして宝物をもらって帰った、というのが一般的な桃太郎話。しかしある絵本では、桃太郎が「たからものはいらん。おひめさまをかえせ」と言い、連れ帰った姫と結婚していた。そこで浮かんだ疑問が本書のタイトル。その疑問を入り口に、全国の桃太郎話を読んでストーリーやモチーフごとに分類し、地域ごとの特徴を分析。そのうえで、桃太郎の嫁探しについて考察を深め、リポートにまとめた。リポートが「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞を受賞し、出版が決まった。
じつは、小学5年生のときにも同賞を受賞している。テーマは「桃太郎は盗人なのか?」。桃太郎を、数年間追い続けていることになる。
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