夢追う若者と事情抱える高齢者が共存 日雇い労働者の街で新たな物語
毎日新聞
2022/6/23 07:00(最終更新 6/23 07:00)
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日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区のあいりん地区(通称・釜ケ崎)に、住人の6割を若者が占めるアパートがある。その多くがアートなどの仕事に夢を抱き、集まってきた。今は不安定なフリーまたはアルバイトなどで働く人が多いだけに、都市部ではかなり安い約3万円からの家賃が助かっている。さらに、かつての長屋のような隣人との近さにも刺激を得て、未来への活力にしているようだ。
南海電鉄萩ノ茶屋駅から徒歩1分。アパートの「ローレル」は、いわゆる「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所がかつては密集していた一角に立地する。築50年の鉄筋コンクリート造り7階建ての簡易宿泊所を全面的に改装し、2020年4月にオープンした。個室以外のトイレや風呂が共用で、シェアハウスと呼ばれる。運営するのは西成で不動産事業やアートプロジェクトなどに取り組むまちづくり会社「日大クリエイション」だ。
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