過去には市が許可受けず農地転用で問題も アサヒビール佐賀新工場

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アサヒビールが2026年に操業を予定する「新九州工場(仮称)」のイメージ図 拡大
アサヒビールが2026年に操業を予定する「新九州工場(仮称)」のイメージ図

 アサヒビール博多工場の移転先が佐賀県鳥栖市に決まったことを受け、山口祥義知事は23日、「大変うれしく思う。コロナ禍で皆、閉塞(へいそく)感の中で厳しい思いをしているので、その先に向けて明るいニュースだ」と歓迎した。

 工場の移転先候補地は、JR鹿児島線肥前旭駅の東約1キロにある約27ヘクタールで、分譲面積は調整池や緑地などを除いた約21ヘクタールになる。県と市が元農地に整備していた産業団地「新産業集積エリア鳥栖」にあたる。同市によると、土地取得費や造成工事費など総事業費は約91億円。

アサヒビール博多工場の移転先候補地 拡大
アサヒビール博多工場の移転先候補地

 同産業団地の整備事業を巡っては、土地の買収にあたった市が農地法で定められた農地転用許可を受けずに大半を買収していた問題が2018年に発覚。県が22年4月に市に対して農地転用許可を出したことから同法違反が是正され、市の造成工事も可能となった。

 同市の橋本康志市長は「整備事業の用地取得において、地権者や多くの皆様にご迷惑とご心配をおかけしたので、協力くださった皆様の思いを無駄にすることのないようにしたい」とコメントした。市は早ければ7月臨時市議会で土地売買契約の議決を得て、本契約を結びたい考えだ。【山口響】

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