日中、東シナ海巡り協議 領海侵入やガス田開発に「強い懸念」

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尖閣諸島など東シナ海の警戒監視任務にあたる、海上自衛隊のP3C哨戒機に同乗。南小島、北小島、魚釣島(手前から)がはっきりと見えた=2011年10月13日午後0時49分(代表撮影) 拡大
尖閣諸島など東シナ海の警戒監視任務にあたる、海上自衛隊のP3C哨戒機に同乗。南小島、北小島、魚釣島(手前から)がはっきりと見えた=2011年10月13日午後0時49分(代表撮影)

 日中両政府は23日、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海の課題について話し合う「高級事務レベル海洋協議」の団長間協議をテレビ会議形式で約3時間実施した。日本側は、中国海警局の公船による尖閣周辺での領海侵入や、軍事活動の活発化、日中中間線付近での一方的なガス田開発などへの強い懸念を伝え、中国側に対応を求めた。

 団長間協議は2021年11月以来約7カ月ぶり。日本側は外務省の船越健裕アジア大洋州局長、中国側は洪亮(こうりょう)外務省辺境海洋事務局長が出席した。両氏はガス田開発に関し、日中の協力が盛り込まれた08年の合意の実施に向けて意思疎通を続けることを確認。6月上旬に中国の海洋調査船が日本の排他的経済水域(EEZ)で活動したことを巡っては、相手国への事前通報が重要だという認識で一致した。

 協議では、自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を防ぐための防衛当局間のホットラインの早期開設に向け、調整を進めていくことを確認。防衛当局なども交えた海洋協議全体会合の年内実施を目指すことでも一致した。【日下部元美】

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