WHO、サル痘巡る緊急委開催 緊急事態の是非判断は24日以降

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サル痘ウイルスの電子顕微鏡写真=国立感染症研究所提供 拡大
サル痘ウイルスの電子顕微鏡写真=国立感染症研究所提供

 世界保健機関(WHO)は23日、動物由来のウイルス感染症「サル痘」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)に該当するかどうかを検討する緊急委員会を開催した。24日以降に出される同委の議論の結果報告を受け、テドロス事務局長が判断する見通しだ。緊急事態宣言になれば、2020年1月30日に新型コロナウイルス感染症に出されて以来となる。

 サル痘は従来、アフリカ中西部の国々で流行を繰り返してきた。アフリカ以外ではこれまで感染例はほとんどなかったが、今年5月以降、欧州や北米を中心に拡大。WHOによると、6月15日までに42カ国で2103人の感染が確認された。ナイジェリアで死者が1人出た。

 テドロス氏は地理的に隔たった地域で同時に感染が多発する現状について「ウイルスが異常な動きを示している」と懸念を強め、緊急委員会の開催に踏み切った。

 WHOによると、確認されたケースはほとんどが男性同士での性的接触や、医療施設での感染とみられている。発熱や発疹などの症状が表れ、軽症で回復することが多い。体液や寝具、発疹部分などに触れることによる感染のリスクがある。英保健安全保障庁などは症状がある間は性行為を控えるよう呼び掛けている。

 日本では感染が確認されていない。ロイター通信によると、韓国でも22日に1人の感染が確認された。直前にドイツへの渡航歴があった。【パリ久野華代】

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