認知症で行方不明1万7636人 21年、過去最多 9年連続で増加

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警察庁、国家公安委員会などが入る中央合同庁舎第2号館=東京・霞が関で2019年、本橋和夫撮影
警察庁、国家公安委員会などが入る中央合同庁舎第2号館=東京・霞が関で2019年、本橋和夫撮影

 全国の警察に2021年に届け出があった、認知症を原因とする行方不明者は過去最多の1万7636人だった。前年比71人増で、12年に統計を取り始めてから9年連続の増加となった。21年中に所在を確認できなかったのは同22人増の236人だった。警察庁が23日発表した。

 認知症の行方不明者の内訳は男性9631人、女性8005人。都道府県別では大阪の1895人が最も多く、埼玉1875人▽兵庫1804人▽神奈川1604人▽愛知1542人――と続いた。

 20年以前の届け出も含めると、21年中に発見されたのは1万7538人だった。うち警察や家族らが発見したのは1万6977人で死亡した状態で見つかったのは450人、届け出の取り下げなどが111人だった。

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