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「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から77年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。

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応募911点から選出 沖縄「平和の詩」朗読は7歳の徳元穂菜さん

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平和の詩を朗読する沖縄市立山内小2年、徳元穂菜さん=家族提供 拡大
平和の詩を朗読する沖縄市立山内小2年、徳元穂菜さん=家族提供

 「沖縄慰霊の日」の23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園で催された「沖縄全戦没者追悼式」で、沖縄市立山内小2年の徳元穂菜(ほのな)さん(7)が「平和の詩」を朗読した。「こわいをしって、へいわがわかった」と題した詩。沖縄戦の実相を描いた絵を見て感じた怖い気持ちや悲しい気持ち、普段の生活で感じる平和のありがたさを、抑揚を付けて読み上げた。

 徳元さんの詩は、県内の小中高と特別支援学校の児童・生徒から寄せられた911点から選ばれた。

 徳元さんは毎年、「慰霊の日」に家族で糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」を訪れる。沖縄戦で亡くなった曽祖父将保(しょうほ)さんの名が刻まれた碑の前に折り鶴や手紙を置き、手を合わせる。

 祖父の将己(まさみ)さん(77)は生まれた直後に父の将保さんを失った。今も見つからない遺骨を探す。徳元さんの母千鶴さん(41)は「平和の礎で寂しそうに手を合わせる祖父の姿を見て、何かを感じ取ってほしかった」と語る。

 新型コロナウイルスの感染が拡大していた昨年は6月20日に平和祈念公園を訪れ、その後に宜野湾市の佐喜眞美術館へ行った。徳元さんは展示されている「沖縄戦の図」(作・丸木位里・俊)の前で、恐怖に身をすくめた。惨劇を描いた絵の中央で、正面を見つめる同じ年代の子供に目を留め、「悲しそうにこっちを見ている。子供だけでお母さんがいない」と千鶴さんにしがみついた。

 母に触れた時のぬくもりに「これがへいわなのかな」と感じた。「世界中の人たちが仲良くなって協力すること。戦争がいけないことだと強く思ってほしい」と願う。「せんそうがこわいから へいわをつかみたい ずっとポケットにいれてもっておく ぜったいおとさないように」

【宮城裕也】

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