特集

第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

特集一覧

「盛り上げない選挙」で一気に憲法改正?自民政権下で壊れた保守思想

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
中島岳志・東京工業大教授=東京都千代田区で2018年8月3日、梅村直承撮影
中島岳志・東京工業大教授=東京都千代田区で2018年8月3日、梅村直承撮影

 ロシア軍によるウクライナ侵攻から原油高、急激な円安と暮らしに深く関わる問題が次々に起きている。それなのに、7月10日に投開票される参院選はお世辞にも盛り上がっていると言えそうにない。私たちは何から議論すればいいのだろう。焦点を整理しようと、政治学者の中島岳志・東京工業大教授に聞くと、「自民圧勝など状況によっては、憲法改正プロセスが一気に進むのではないか」と指摘した。どういうことか。【山下智恵】

 「安倍(晋三)政権の発足以降、自民党は積極的に選挙の争点を提供せず、選挙戦を盛り上げない戦略を取っています。私は2:5:3の法則と呼んでいますが、有権者の2割が野党に、3割が与党に入れる。残り5割が選挙に行かないと与党が3対2で勝つわけです」

 自民党の「盛り上げない戦略」に対する野党側はどう闘っているのか。

 「野党側は共闘できず、分裂しているうえ、安倍元首相、菅義偉前首相とは異なるソフトなイメージの岸田文雄首相を相手に攻めあぐねていますね」

 確かに岸田首相はハト派で知られる宏池会(現岸田派)を束ねる会長だ。しかし、前会長の古賀誠元幹事長のように平和を熱く語ってきた印象は薄い。憲法、特に9条改正に関する発言や報道を拾ってみる。

「改正考えていない」と明言していたが…

 岸田首相は2015年10月の派閥研修会で、「9条を今すぐに改正することは考えない」と明言したが、安倍氏の逆鱗(げきりん)に触れたと知るや発言を修正したと月刊誌や週刊誌で報じられていた。17年5月の派閥の会合では9条改正に否定的な考えは変わっていないと言及した。だが、…

この記事は有料記事です。

残り2164文字(全文2833文字)

【第26回参院選】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集