「きっと俺は泣く」ロックスター盗難ギター 45年ぶり日本で再会へ

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ギターを弾く仕草を見せながらインタビューに答えるカナダのロックバンド「The Guess Who(ゲス・フー)」の元メンバー、ランディ・バックマンさん=東京都港区で2022年6月21日、三浦研吾撮影
ギターを弾く仕草を見せながらインタビューに答えるカナダのロックバンド「The Guess Who(ゲス・フー)」の元メンバー、ランディ・バックマンさん=東京都港区で2022年6月21日、三浦研吾撮影

 カナダのロックバンド「The Guess Who(ゲス・フー)」のメンバーだったランディ・バックマンさん(78)が若き日に愛用し、45年前にツアー先のホテルで盗まれたギターが日本で見つかった。1957年製のグレッチ6120チェット・アトキンス(PX6120)。ロックのレジェンドは言う。「世界中を捜したのに、ずっと見つからなかったんだよ。それが日本のミュージシャンの元にあった。しかも、俺にくれると言ってくれた。グレッチと再会した時、俺はきっと泣くだろうな」【大野友嘉子】

ニール・ヤングと買ったグレッチ

 バックマンさんは19歳の頃、幼なじみだったニール・ヤングさんと一緒に、地元マニトバ州の州都ウィニペグの楽器店でこのグレッチを1本ずつ購入した。バックマンさんにとって、初めての高級ギターだった。

 「ニールは、まだあの時に買ったグレッチを持っているよ。俺のグレッチが日本で見つかったと知り、大喜びしていた。最初のギターというのは特別なんだ。そのギターで、ヒット曲を世に送り出しているなら、なおさらね」

 2人はギターを買うために、新聞配達やベビーシッター、草刈りなどありとあらゆるアルバイトをしたという。ある日、楽器店のショーウインドーに2本のグレッチが飾られていた。バックマンさんが購入したのは、400ドルの「カボチャみたいな色をした」グレッチ。手元にあった200ドルを支払い、残りの200ドルを後払いにしてもらった。ゲス・フーの代表作として知られる「アメリカン・ウーマン」は、この時に買ったギターでレコーディングされた。

鎖でトイレに巻き付け管理

 しかし77年、ツアーで滞在していたカナダ・トロントのホテルでこのグレッチを何者かに盗まれた。60~70年代に数々のヒット曲で名をはせたゲス・フーのメンバーを経て、ミュージシャン仲間らとバンドを結成したバックマンさん。盗難被害にあった当時は既にスターで、多くのギターを所有していた。

 それでも、…

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