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越智貴雄のパラスポーツ進化論

ドキュメンタリー写真家・越智貴雄さんが「すごいっ!」と感じたパラアスリートたちの可能性をリポート。

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越智貴雄のパラスポーツ進化論

あるプロボーダーの「再生」

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右は2022年2月、映像作品撮影のため、滑走する岡本圭司選手=越智貴雄さん撮影、協力・SPORTRAIT。左は現在の岡本選手のレントゲン写真と、ボードを合成した1枚
右は2022年2月、映像作品撮影のため、滑走する岡本圭司選手=越智貴雄さん撮影、協力・SPORTRAIT。左は現在の岡本選手のレントゲン写真と、ボードを合成した1枚

 人はどう再生するのか。1枚のレントゲン写真が、明確な答えを示してくれている。

 被写体はスノーボードの北京冬季パラリンピック代表、岡本圭司選手(40)。プロボーダーだった彼は2015年、滑走中の事故で15カ所を骨折し、脊髄(せきずい)も損傷して右脚にまひが残った。腰椎(ようつい)は破裂骨折、さらに尾骨も骨折と、状況は深刻だった。

 「運が良ければ、装具とつえを使って短い距離は歩けるかもしれない」と医師に言われるほどの大けが。…

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