連載

「中国化」のはざまで

香港国家安全維持法の施行で事実上、ほごにされた1国2制度。当局が進める「中国化」の現場を探ります。

連載一覧

「中国化」のはざまで

全教師の手に「バイブル」 “愛国”の波、学校を支配 香港は今

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
国旗掲揚式で中国国旗を掲げる子供たち=香港で2021年10月1日、ロイター
国旗掲揚式で中国国旗を掲げる子供たち=香港で2021年10月1日、ロイター

 「香港の教師は今、皆がこの『読本』を持たされている。児童に教えるため、学習するのです」

 小学校で教壇に立つ30代の女性教師、周さん(仮名)はそう言って一冊の分厚い本をめくった。反政府的な言動を犯罪として取り締まる香港国家安全維持法(国安法)の意義などが書かれた参考書だ。全214ページ。香港政府が愛国教育の一環として教師に配布した。

 その内容には、中国共産党の主張が色濃く反映されている。例えば、2019年に…

この記事は有料記事です。

残り1004文字(全文1209文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集