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名品手鑑Ⅱ

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滋賀の博物館・美術館探訪/48 甲賀市信楽伝統産業会館「信楽焼ミュージアム」 信楽焼の釉薬の職人技 /滋賀

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 <名品手鑑Ⅱ(めいひんてかがみ2)>

焼酎瓶 味ある「緑青」独特の色合いに

 鎌倉時代から現代までの信楽焼を甲賀市信楽伝統産業会館「信楽焼ミュージアム」は展示しています。常設展と企画展があり、常設展示室の中ほどに、江戸時代から戦前までの酒屋さんが、お酒の量り売りに使っていた焼酎瓶(しょうちゅうびん)と呼ばれる陶器があります。この壺の特徴を三つ紹介しましょう。

 【はぎ作り】大きな陶器の形を作るときに、軟らかい陶土を一気に積み上げると、品物が自分の重さに耐えきれず、つぶれてしまいます。そこで古くから、まず品物の下のほうを作り、それが乾いてから上に土を足していく工夫がされています。これは「はぎ作り」または「くったて」と呼ばれる技法で、この壺のように胴や肩の部分にくびれが見られます。

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