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「万葉古道」を尋ねて

万葉の時代の暮らしを支えた「古道」。わずかな手掛かりを頼りにいにしえの道を尋ねます。

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交流・別れ・流浪/102 吉野/43 歌人が詠んだキジとヤマドリ /奈良

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水田の上に枝を伸ばすヤマザクラ。キジとヤマドリの生息域が重なる環境だ=奈良県下市町で
水田の上に枝を伸ばすヤマザクラ。キジとヤマドリの生息域が重なる環境だ=奈良県下市町で

 万葉人たちが親しんだ野には、いろんな野生動物がいた。多くの万葉歌は動物の生態、植物相との関係を把握。歌の基底には、先人たちが文字を知る前から伝えていた自然の見方、対し方がある。

 キジとヤマドリは、どちらも北海道などを除く日本列島に生息する固有種。共にキジ科で形、大きさ、行動は似ている。主に地上で活動し、走るのが速い点も共通。急角度で飛び立ち、旋回などはしないで直線的に飛ぶ。速いが、不器用だ。

 雄は色が異なる。どちらも顔に赤い皮膚の裸出部分があるが、キジは首から腹にかけて光沢がある暗緑色でよく目立つ。ヤマドリは全身が赤褐色。雌は共に灰褐色でよく似ている。

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