八街児童死傷事故、発生1年 全国の危険な通学路、6割で対策完了

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児童5人が死傷した事故現場=千葉県八街市で2022年3月15日、中村宰和撮影
児童5人が死傷した事故現場=千葉県八街市で2022年3月15日、中村宰和撮影

 千葉県八街市で下校中の児童5人がトラックにはねられ死傷した事故から1年となる28日、文部科学省と国土交通省、警察庁は危険と判断された全国の小学校の通学路に対する安全確保策の進捗(しんちょく)状況を発表した。2022年3月末時点で、対応が必要な7万6404カ所のうち、59・0%にあたる4万5057カ所で対策を完了した。23年度末までに対策をおおむね完了させる目標を掲げている。

 事故後、3省庁が合同の緊急点検を実施し、危険な通学路を選定していた。3省庁によると、これまでに約1000カ所で歩道整備と交差点の改良を進めたほか、防護柵などを新たに約800カ所設置した。また、約5400本の横断歩道を設置・更新し、約900本の道路標識については遠くから見えやすくするなどした。通学路も約820カ所で変更した。

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