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魁化舎をめぐる人々=寮美千子 /奈良

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 奈良市鳴川町の徳融寺境内に、済美小学校の始まりとなった寺子屋があったと聞いて、老院の阿波谷俊宏さん(87)に、お話を聞きにいった。

 「寺子屋を開いたのは、先々代の12代住職・仲野順海さんと聞いています」

 1870(明治3)年に住職に就任、間もなく寺子屋を開いたという。

 「順海さんはなかなかのアイデアマンで、『融通念仏宗に伝わる妙薬が発掘された』として『靈應速愈丸』という薬を発売しました」

 効能書きには、「腹痛や嘔吐(おうと)、疳(かん)の虫からひきつけにまで効く」とあるから、万能薬だ。もともと漢方薬の産地である奈良では、お寺で薬を発売することも多く、人々はお参りのおみやげに薬を求めた。そこに、徳融寺も参入したのだろう。

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