サル痘感染者に未承認治療薬の投与可能に 厚労省が国内対策

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厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

 厚生労働省は29日の感染症部会で、欧米を中心に広がっている「サル痘」について、国内で患者が確認された場合、天然痘の治療薬「テコビリマット」が投与できる仕組みを整えたことを報告した。

 テコビリマットは、米企業が開発した飲み薬。国内では未承認だが、欧州ではサル痘の治療薬として承認されている。未承認薬でも投与できる特定臨床研究を活用し、感染者に1日2回、14日間投与する計画で、有効性と安全性を評価する。

 国内ではサル痘の感染者は確認されていないが、既に国立感染症研究所で24時間態勢で検査が可能だ。都道府県などに設置されている地方衛生研究所でも、ウイルスの遺伝子解析ができるよう検査試薬が配られるなど、準備が進められている。

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