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沖縄戦

「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から77年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。

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田島征彦さん、集大成絵本 一心に沖縄戦

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「なきむしせいとく」を完成させた田島征彦さん=京都市中京区で2022年6月16日、川平愛撮影
「なきむしせいとく」を完成させた田島征彦さん=京都市中京区で2022年6月16日、川平愛撮影

 沖縄の自然に魅入られ、通い続けて半世紀近く。島が舞台の作品も、これまでに4作、発表してきた。それでも82歳の絵本作家には、ずっと心にひっかかったままの“宿題”があったという。それは、沖縄戦を真正面から描くということ。県民4人に1人の命を奪った凄惨(せいさん)な戦いを、今を生きる子どもたちにどう伝えるか。悩み抜いた末に集大成と言える作品を完成させた田島征彦(ゆきひこ)さんに、40年来の思いを聞いた。

 完成した新作絵本は「なきむしせいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語」(童心社、1760円)。舞台は太平洋戦争末期、1945年の沖縄だ。主人公なかませいとくは、国民学校の2年生になるのに泣いてばかりで、沖縄の方言で泣き虫をさす「なちぶー」と呼ばれている。島が米軍に包囲され、せいとくは母と妹と家を離れ逃げることになるが、昼夜を問わない艦砲射撃や機銃掃射にさらされ、島の人々は次々に倒れていく――。

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