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「あさきゆめみし」「日出処の天子」巨匠2人、友情紡いだ半世紀

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左から「日出処の天子 完全版 1」(KADOKAWA提供)と「あさきゆめみし 新装版」(講談社提供)
左から「日出処の天子 完全版 1」(KADOKAWA提供)と「あさきゆめみし 新装版」(講談社提供)

 源氏物語を漫画化し、受験生が必ず読むと言われる人気漫画「あさきゆめみし」などで知られる大和和紀さん(74)と、聖徳太子を独自の設定で描き、熱狂的なファンを生み出した人気漫画「日出処の天子(ひいづるところのてんし)」などで知られる山岸凉子さん(74)の巨匠2人が、故郷の北海道にマンガミュージアムをつくりたいと奔走している。実は2人は高校時代からの友人。「あさきゆめみし」と「日出処の天子」が誕生した背景、そして2人の半世紀の友情秘話を語ってもらった。【上東麻子】

 東京都内のホテルのラウンジ。何度も読み返し、同級生たちと語り合った作品の数々を思い出していた。「お待たせしてしまって……」と、小柄で上品な女性たちが笑顔をこちらに向けていた。

 大和さんは1966年、「どろぼう天使」でデビュー。大正時代を舞台に陸軍少尉と快活な女学生・花村紅緒の波乱万丈の恋物語「はいからさんが通る」で第1回講談社漫画賞を受賞。長編「あさきゆめみし」は15年かけて月刊誌などに連載。歴史を舞台にした作品が多く、これまでに「ヨコハマ物語」「N.Y.小町」など40作品以上を送り出してきた。

 山岸さんは69年に「レフトアンドライト」でデビュー。71年に連載を始めた「アラベスク」は初の本格バレエ漫画として人気となった。80年に連載を開始した「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞。美しい人物や背景の描写、独特の世界観で知られる。ホラー作品も多く150作品以上を発表している。

「もうすぐデビュー」手塚治虫の予言

 2人がデビューした当初は、「漫画は小学生が読むもので、中学生になると読んじゃいけない時代だった」という。そんな時代に漫画を描くようになった2人は高校時代に共通の知人を介して知り合い、切磋琢磨(せっさたくま)するようになった。

 デビュー前。2人には忘れられないエピソードがある。高校時代、2人が尊敬する手塚治虫が札幌に来るという。描いている作品を見てもらいたい。訪問中の予定を調べ、2人で待ち伏せして…

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