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第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

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「半導体ニッポン」今は昔 民間頼みのものづくりのツケ

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造成工事が進む半導体企業「TSMC」の建設予定地=熊本県菊陽町で2022年4月5日午後0時10分、本社ヘリから上入来尚撮影
造成工事が進む半導体企業「TSMC」の建設予定地=熊本県菊陽町で2022年4月5日午後0時10分、本社ヘリから上入来尚撮影

 「日本半導体を復活させ、シリコンアイランド第2章のはじまりにしよう!」。資料にはかつての栄光を知るからこその願いがつづられていた。半導体メーカーの旧NEC九州(現・ルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリング川尻工場)などで社長を務めた今村徹さん(71)=熊本県産業振興顧問=は、県職員相手の勉強会で「このチャンスを生かそう」と熱弁を振るっている。

台湾から「技術の吸収を」

 「チャンス」とは台湾の半導体メーカーで、受託製造の分野では世界最大手の「台湾積体電路製造」(TSMC)の熊本県進出だ。2024年末にも新工場が本格稼働すれば、半導体装置など国内の関連産業にもビジネスチャンスが生まれる。何より、新工場で働く日本人技術者らが世界トップの技術を吸収できれば、日本の半導体復活の礎になるかもしれない。「それでも追いつくには10年以上かかるだろうが」

 九州は「シリコンアイランド」と呼ばれ、世界に冠たる「半導体ニッポン」の製造拠点だった。そこに政府が台湾企業を誘致した背景には、国内の技術力低下がある。半導体はあらゆる電化製品に欠かせない「産業のコメ」と呼ばれるが、経済産業省によると、国内メーカーの世界シェアは1988年の50・3%(米国36・8%、アジア3・3%)から…

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