USJ仕掛け人は大学生に何を伝えたか 守秘義務契約結んで講義

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USJのマーケティングについて学生に説明する白井敬義さん=大阪市住吉区の大阪公立大学で2022年6月21日午後2時57分、小坂剛志撮影
USJのマーケティングについて学生に説明する白井敬義さん=大阪市住吉区の大阪公立大学で2022年6月21日午後2時57分、小坂剛志撮影

 開業から21年を経ても多くの来場者を魅了しているテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)。その仕掛け人たちが2022年春、大学で講義を始めた。学生に守秘義務契約を結んでもらっても伝えようとしたのは、学生にとって“重要なこと”に関するマーケティングだった。

 「マーケティングとは売れる必然をつくる理論。でも、それだけでは机上の空論に過ぎない。理論だけじゃなく、実際に現実にしていくノウハウがユー・エス・ジェイ式だ」。講堂に詰めかけた200人近い学生に向けて、USJのマーケティング担当者(マーケター)の一人で、ブランド・ディレクターの白井敬義さん(33)が熱く語り始めた。

 ここは大阪公立大の杉本キャンパス(大阪市住吉区)。「ユー・エス・ジェイ式観光マーケティング学」と銘打った講義の一場面だ。4月から1年間にわたって隔週火曜日の午後に開かれており、90分授業を2コマ連続して実施する。単位も取得できる。USJの運営会社が大学側に対して、観光分野の人材育成で大阪に貢献しようと持ちかけた。

 講義では白井さんが毎回登壇して、他の若手社員も講師役となり、USJで実践しているビジネス手法やマーケティング理論について解説する。人気テーマパークの社員の声を直接聞けるとあって、学生の応募は定員を超えた。講義内容にUSJの内部情報を含む可能性があるため、学生は守秘義務契約にサインをしてから受講している。

 まず4月と5月の講義で触れたのは、マーケティングの基礎。題材はUSJが経験してきた集客の失敗と成功の歴史だ。

 大阪湾岸の工場跡地で01年3月にオープンしたUSJ。米映画会社ユニバ…

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