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高齢コロナ患者「ICUで眠ったままリハビリ」も 早期実施で効果

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集中治療室内のベッドの上で、新型コロナウイルスの重症患者(中央)の体を動かしてリハビリ治療を施す医療スタッフ=和歌山県立医科大学提供(画像の一部を加工しています)
集中治療室内のベッドの上で、新型コロナウイルスの重症患者(中央)の体を動かしてリハビリ治療を施す医療スタッフ=和歌山県立医科大学提供(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルスに感染した高齢者が病院に入院すると、治療ができたとしても体力が低下しがちだ。入院が長期化するほど退院後に日常生活を取り戻すのが難しくなってしまう。有効なのは入院直後からのリハビリで、和歌山県立医大病院では全身麻酔で眠ったままのコロナ患者にもリハビリを施している。

 「ベッドの上で座ってみましょう」。理学療法士らが高齢患者の両脇を抱えながら、ゆっくり上体を起こした。「めまいはしないですか」。患者の様子を確認しながら優しく声をかけた。

 和歌山県立医大病院では、リハビリテーション科の医師がすべてのコロナ患者を診察し、理学療法士や作業療法士らが医師の指示に従いながらリハビリを施している。同院ではコロナ以前から、各種疾病で入院した重症患者の退院後を見据えて取り組んできた実績がある。

 コロナ患者に対するリハビリ医療の必要性は、早い段階から指摘されてきた。とりわけ高齢者は、入院中には動きが少なくなることで心身の機能が落ち、治療が長期間に及ぶことで自宅や元の施設に戻るのが難しくなるためだ。世界保健機関(WHO)のアメリカ地域事務局「汎米(はんべい)保健機構(PAHO)」が2020年4月、「感染予防を取った上でのコロナ患者への積極的なリハビリ治療が必要だ。患者の活動を低下させず、病床の有効利用につながる」と呼びかけた。日本リハビリテーション医学会などはリスクが高い高齢患者に対して発症早期からの実施を促している。

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