死から見つめる生 老若男女が語り合う「デスカフェ」とは
毎日新聞
2022/7/3 12:00(最終更新 7/4 11:33)
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いつか誰もが直面するのに、気軽に口に出せないのが「死」だ。そんな死を、あえて他人と語り合う「デスカフェ」という試みがある。
直訳は「死のカフェ」という恐ろしげな名前だが、1999年、妻を亡くしたスイスの社会学者が着想し、日本にも徐々に広まってきた。参加者は何を求めているのか。
フラットに語れる場
休日の午後、横浜市の会議室で開かれたデスカフェ。開け放たれた窓からは港を一望でき、時おり船の汽笛が響く。
この開放的な空間に10人が集まり、順に自己紹介を始めた。初めて参加した哲学専攻の学生が切り出す。
「今、20歳です。人生100年時代と言われ、この先、何をして生きていくのか。生と死に興味があります」
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