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岐路の風景

歴史の転換期となった文化的事象を取り上げ、現代の視点から改めてその意義を探ります。

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大規模展機に光「大坂画壇」 戦後埋没、ようやく見直し 経済都市に多彩な文人集う

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大阪商業大商業史博物館で開催中の「秘蔵の大阪画壇展」。北野恒富が描いた井原西鶴像を前に、作品の魅力について語る明尾圭造教授=同博物館で、山田夢留撮影
大阪商業大商業史博物館で開催中の「秘蔵の大阪画壇展」。北野恒富が描いた井原西鶴像を前に、作品の魅力について語る明尾圭造教授=同博物館で、山田夢留撮影

 江戸時代の三都、江戸・大坂・京都にはそれぞれ豊かな文化が花開き、多くの絵師が活躍した。しかし、近代を経て戦後になると、大坂(大阪)の絵師たちがクローズアップされることは少なくなり、「京都画壇」はあっても「大坂画壇」という言葉はほとんど使われなくなった。だが近年、その大坂画壇の動きや絵師たちに再び光を当てようという動きが始まっている。

 今春、大坂画壇を取り上げた展覧会が、京都国立近代美術館で開かれた。「サロン!雅と俗 京の大家と知られざる大坂画壇」と題した大規模展。図録の巻頭には、日英の研究者6人がエッセーを寄せた。約5年をかけシンポジウムなどを重ねた共同研究で、大坂画壇にとって画期的な企画展を実現したメンバーだ。その一人、中谷伸生・関西大名誉教授は、1999年に大坂画壇のまとまったコレクションを有する大英博物館に留学。以来、…

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