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歌舞伎俳優、尾上菊五郎さんの芸の足跡をたどる連載です。俳優としての足跡や逸話を、自身の言葉や関係者の証言などで振り返ります。

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尾上菊五郎聞き書き/14 十一代團十郎 オーラのあった人気俳優

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十一代市川團十郎(当時九代海老蔵)=1957年4月撮影
十一代市川團十郎(当時九代海老蔵)=1957年4月撮影

 高校2年時に与えられた1年間の猶予期間も終わり、1961年3月に森村学園高等科を卒業した。舞台出演は増えたが、所属する菊五郎劇団は、主軸となる父、尾上梅幸も二代尾上松緑も歌舞伎俳優として伸び盛りの40代。菊五郎が大役を演じる機会はほとんどなかった。

 「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」の所化(僧侶)、「熊谷陣屋」の四天王、「紅葉(もみじ)狩(がり)」の更科姫の侍女など、セリフの少ない役が続いた。

 「いわばバック(背景)。動いてはいけない役が多かったですね」

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