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高校2年時に与えられた1年間の猶予期間も終わり、1961年3月に森村学園高等科を卒業した。舞台出演は増えたが、所属する菊五郎劇団は、主軸となる父、尾上梅幸も二代尾上松緑も歌舞伎俳優として伸び盛りの40代。菊五郎が大役を演じる機会はほとんどなかった。
「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」の所化(僧侶)、「熊谷陣屋」の四天王、「紅葉(もみじ)狩(がり)」の更科姫の侍女など、セリフの少ない役が続いた。
「いわばバック(背景)。動いてはいけない役が多かったですね」
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