上空の電子乱れで津波を早く検知可能 トンガ噴火解析 名古屋大

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気象衛星「ひまわり」が観測した海底火山の噴煙=気象庁のウェブサイトから
気象衛星「ひまわり」が観測した海底火山の噴煙=気象庁のウェブサイトから

 大規模な火山噴火や地震、津波の際、上空の高度80~1000キロの電離層を構成する電子が大規模に乱れる現象「擾乱(じょうらん)」が起こることが知られている。1月の南太平洋トンガ沖の海底火山噴火で、電子数が通常より30~50%減る「電離層ホール」が生じ、火山上空から半径1500キロ以上の領域で半日以上続いていたことを、名古屋大学宇宙地球環境研究所の新堀淳樹(しんぼりあつき)特任助教(超高層大気物理学)らが確認した。津波の早期検知につながる研究成果だという。

 新堀さんらの研究グループは、全地球測位システム(GPS)や気象衛星ひまわり、観測用レーダーなどのデータを解析。その結果、噴火の約20分後には電離層で擾乱が生じ、同心円状に地球全体へ広がっていた。火山に近いオーストラリア付近で計測された擾乱は、約6800キロ離れた日本へ、噴火で生じた気圧波よりも3時間早く到達していた。

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