熊本「内密出産」で生まれた初の子供 里親に委ねられる見通し

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慈恵病院=熊本市で、吉川雄策撮影
慈恵病院=熊本市で、吉川雄策撮影

 熊本市の慈恵病院が独自に取り組む「内密出産」の手続きに沿い、2021年12月に初めて生まれた子供について、市と慈恵病院は5日、特別養子縁組を前提に里親へ委託される見通しが立ったと明らかにした。

 市が里親を決める場合、通常は実親や家庭の状況を調べるが、内密出産は実母の匿名性を保障する仕組みのため、調査が滞っていた。里親に伝える情報も限られるが、市は「子供にとって家庭的な養育環境で育つことが最善だ」として里親探しを進めていた。

 一般的には、実親の意向の確認や、受け入れ先に決まった里親の元での一定期間の養育、家庭裁判所の審判などを経て特別養子縁組が決まる。今回、内密出産で生まれた子供は単独の戸籍が作られたが、特別養子縁組が決まれば養親の戸籍と一緒になる。

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