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第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

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理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/下 奥むめお(婦人運動家) 女性の生活向上に尽くす

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奥むめお(主婦連合会提供・1960年代撮影)
奥むめお(主婦連合会提供・1960年代撮影)

――わたしたち婦人は、世の矛盾にもっと怒らねばならぬ

 「おしゃもじとエプロン」をシンボルに。「台所と政治を結ぼう」をスローガンに。1947年第1回参院選の当選者を調べていたら、こんな言葉に出合った。51歳で当選した奥むめおである。戦前から女性の地位向上を目指していたという、彼女の道のりをたどって考えた。今、「台所」の声は政治に届いているのだろうか。

 奥は第1回参院選で当選した10人の女性の一人である。当選後、主婦の世の中への関心を高めようと「主婦連合会」(主婦連)を結成し、消費者運動をリードした。そのシンボルが「おしゃもじとエプロン(かっぽう着)」。当時の「主婦連たより」に、奥はこう寄せている。<わたくし達の前途に輝きそめた希望の光は、婦人が自分の力を発見した喜びである>

 会いたい人がいた。女性問題を追い、卒寿を迎えた評論家の樋口恵子さん(90)だ。「わたくしが学生の頃ですが、奥先生たちが大きなおしゃもじを掲げていらっしゃる姿はテレビや街頭で見ましたよ。『主婦の見える化』ですね。驚きました」

 記憶を手繰り寄せつつ「これね、わたくしの愛読書でね」と樋口さんが見せてくれたのは、奥の自伝「野火あかあかと」。多くのページの隅が三角に折られている。「わたくしたちは幸せです。戦前に、女たちの自覚と連帯を広げてくれた奥先生たちがいる。戦後、女性はゼロからの出発ではなかった」

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【第26回参院選】

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