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「原発と天然ガスは環境配慮の投資先」 欧州議会がEU提案承認

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フランス電力(EDF)の原発=仏北東部カットノムで2022年2月14日、ロイター
フランス電力(EDF)の原発=仏北東部カットノムで2022年2月14日、ロイター

 欧州連合(EU)の欧州議会は6日、原子力発電と天然ガスを「環境に配慮した投資先」のリストに加える提案について審議した。提案に反対する決議案が議題となったが、採決の結果、否決した。提案は欧州議会に事実上承認され、当初の予定通り2023年に発効する公算が大きくなった。

 ただ、放射性廃棄物を出す原発や、石炭よりは少ないが温室効果ガスを排出する天然ガスを「環境保護に貢献する」と認めることに対しては、EU内外で反発が根強い。ロイター通信によると、反対派のオーストリアは6日、発効後に欧州司法裁判所に提訴する方針を示した。

 提案は、気候変動対策に貢献する経済活動を定義し、民間投資を促すEU規則「タクソノミー」に基づき、行政執行機関にあたる欧州委員会が1月に発表した。50年までに二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを実質ゼロにするEUの目標に向けた取り組みの一環だ。欧州委は、原発や天然ガスを、再生可能エネルギー中心の経済を実現するまでの移行期に役立つと位置づけたが、一部の加盟国や環境保護団体などからは批判が噴出してい…

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