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英国のジョンソン首相は7日、ロンドンで記者会見し、辞任すると表明した。
好き嫌い分かれた首相
「毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい政治家」というのは、まさにジョンソン首相のためにあるような言葉だった。ビールの製造過程でできる英国の発酵食品になぞらえ、「マーマイト政治家」ともメディアから呼ばれた。大好きな人と大嫌いな人にはっきり分かれる。そんな意味合いだ。
英王室にもつながる上流階級出身で、屈指の名門イートン校からオックスフォード大学に進んだ。典型的なエリートだが、ボサボサの金髪に猫背。たまにシャツの裾がだらしなくズボンからはみ出しているような見た目や所作、ざっくばらんな物言いなどが、どこか憎めない雰囲気を醸し出す。「ボリス」とファーストネームで呼ばれる政治家は英国では異例で、大衆人気は抜群だった。
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